毛髪はどうやってつくられる?
●皮膚の構造
毛髪は、皮膚の表層部である表皮が変化してできたものと考えられています。表皮の最下部にある基底層にある基底細胞が、血液で運ばれてくるアミノ酸を使って、どんどん皮膚を作ります。そして、できた皮膚は上に上に押し上げられると同時に、だんだん角化し、表皮の最上層である角質層を形成します。角質層はケラチンという蛋白質で、その細胞はすでに死滅しており、いずれ垢となってはがれていきます。
一方、毛髪の場合は、毛乳頭のまわりにある毛母が分裂増殖して毛髪を形成。皮膚において、細胞が最後に角質層に至り、垢となってはがれていくのに対して、毛髪は角化した細胞が繊維状につながり、どんどんと「毛がはえて」きます。角質層の細胞がすでに死滅しているのと同様、毛髪の目に見える部分(毛幹部)の細胞も死滅しています。
●ヘアサイクル
※脱毛したときには、すでに次の毛は用意されています。この時期のことを前活動期といい、脱毛後2〜3ヶ月で次の毛が生えてきます。
毛髪は毎日どんどんはえてくると同時に、抜けてもいます。誰にでも、一日平均で50〜60本の抜け毛があり、毛髪自体5年前後で生え変わっています。
一本の毛がどんどん成長し、いずれ成長が止まり、抜け落ち、また次の毛が同じ毛穴から生えてくる。このサイクルのことをヘアサイクルといいます。